BLOG
ブログ

共有名義の不動産は悪なのか

お客様から、不動産を相続される際、単独所有とするか共有名義とするか、よく質問を受けます。

不動産業者からすると、単独名義の方が楽です。

意思決定が早く、契約当事者も1名ですので、売買契約から決済までスムーズに進みます。

ただ、売主様目線で立つと、共有名義の方がよい場合もあります。

例えば兄弟間で相続する場合、長男を単独名義とし、売却代金を他の兄弟へ振り分けるとなると、所得税等の税金負担が兄弟間で異なってくるので、均等に分配しても、最終的に残る金額は同じ、ということにはなりません。

ですので、兄弟間での税金トラブルを避けるには共有名義の方がベターです。(詳細は税理士へご質問ください)

相続人が5人いて、売買契約に立ち会うのが難しい!というような場合でも、代表者を一人立てて、その代表者への委任状及び印鑑証明書があれば、ご契約にお越しいただくのは1名で済みます。

私がアドバイスさせていただく場合、相続後すぐに不動産売却を検討する方は共有名義、長期的に保有したり、売却をそもそもしない場合は単独名義の方がよい、と基本的にはお伝えいたします。

共有名義の一番の問題点は、売却やアパート建築等、相続人みなさまで調整する必要があるときに、反対する人が出現したり、相続人の死亡等で相続人が増加したり、被後見人となって後見人が反対したり、様々なリスクが発生し、最終的に有効活用できない不動産となる可能性がある点です。

そのため、不動産を相続する前に、相続される皆さまで不動産業者や税理士、司法書士等の専門家にアドバイスを聞き、方向性を定めておくことが重要です。

共有名義はメリットもありますが、安易に共有とすると、後々のトラブルを生むタマゴにもなりかねません。

ご注意ください。

« »

プロフィール

宅地建物取引士小堀敬輔
宅地建物取引士小堀敬輔
ホームページにお起こしいただき誠にありがとうございます。暗い悩みが明るくなるような対応を目指しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
  • 2024年5月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
  • 最近の投稿

  • アーカイブ

  • 株式会社結不動産のご案内
    INFORMATION
    当社へのお問合せ
    CONTACT
    不動産に関わるお困りごとでしたら、お気軽にご相談ください。
    Copyright(C) 2019 株式会社結不動産 All rights reserved.