土地や戸建住宅を売買する際に大事なもの、境界杭。
隣接地との境目(境界)を示しているので、境界杭がない場合、明白な境目が分からない、という状態になってしまいます。
以前のブログに投稿いたしましたが、その境界杭が境目ですよね?と隣地所有者に確認を取るものが確定測量、あるからそこが境目だよね、と推測しながら行うものが現況測量です。
境界杭があるから、といってもそれが常に正しいという訳ではないのです。
地震によって境界杭が動いてしまった可能性もありますし、誰かが意図的に動かしている可能性もあります。
では、本当に正しい位置はどこなのか。
結局のところ、隣地所有者との話合いとなってくるのですが、測量図に記載されている座標を基に点検することができ、測量図作成時点から動いているかどうか、確認できるようになっています。(座標が記載されていない測量もあります・・・)
ですので、境界杭を勝手に動かしたり、壊したり、抜いたり(基本的にする人はいないかと思いますが)した場合、測量図があれば、ばれてしまうのです。
ちなみに、境界杭を動かして土地を広くしよう!とした場合、他人を土地を奪う行為となるため「不動産侵奪罪」、勝手に動かした場合は「境界損壊罪」にて罰せられてしまいます。
何気なく土地に埋まっている境界杭。
境界トラブルを発生させないためにも、隣接地所有者からのハンコを貰う確定測量図の作成・保存をお勧めいたします。